近視の仕組みと原因あれこれ
日本人には近視が多いのですが、この近視はいったいどのような仕組みで
起こっているのでしょうか?
まず、近視とはどのような状態のことを言うのかをはっきりさせておきましょう。
近視とは、「裸眼で遠くを見たときに、遠方の物が眼球の角膜や水晶体を通して網膜の手前に焦点を結んでしまい、はっきりと見えない」状況のことを言います。
つまり、カメラで撮った写真が「ピンぼけ」してしまうのと同じ状態です。
では「なぜ」遠方の物が網膜の手前で焦点を結んでしまうのでしょうか?
この原因には大きく分けて2種類あります。
ひとつは、成長期に伴なう眼球の大きさの変化で成長とともに大きくなり焦点がずれてしまう「軸性」によるものと、もうひとつは角膜や水晶体での光の屈折率が変化してしまう「屈折性」によるものとがあります。
「軸性近視」 「正常」 「屈折性近視」

(眼軸長が長くなる) (焦点が合致) (水晶体が厚くなる)
これらとは別に、毛様体筋の緊張が継続して起こり、なかなか筋肉の緊張が解けずに一時的に起こる場合もあります。これがよく言われている「仮性近視」の原因です。
現代ではパソコンやゲーム、テレビや読書など近くの物を長時間見続ける機会が多いため、毛様体筋が緊張したままで元に戻らなくなり仮性近視状を通り越し近視になってしまうのです。
仮性近視の場合は毛様体筋の緊張が取れれば治るため、一般的に緊張を開放する目薬で治療可能です。
しかし、「軸性」または「屈折性」を原因として起こる近視は目薬だけでは治らず他の視力回復方法を選ぶ必要があります。
そして「軸性近視」や「屈折性近視」の原因にはさまざまな諸説がありますがどれも決定的ではなく、未だ解明されていないのが現状です。
主なものを列挙してみると
【遺伝説】近視の約90%は遺伝すると言う説。最近、原因遺伝子も特定されつつあるようです。
【環境説】現代社会の生活環境の変化により毛様体筋が長時間緊張し続けるためとする説。
【栄養説】食生活の変化によりビタミン、炭水化物の摂取量の変化によるものとする説。
【照明説】成長期の夜間受験勉強や就寝中の眼に露光する光の影響とする説。
【睡眠不足説】成長期の睡眠不足によるとする説。
【体格向上説】現代の豊富な食生活による体格の向上に伴なう眼球の大きさの影響とする説。
【農耕民族説】日本人は狩猟民族ほど目の良さを必要としない農耕民族だからとする説。
【徴兵説】戦時中に視力の良い者が徴兵され、視力の悪い人が多く生き残ったとする説。

| Last UpDate 2009年1月01日 |
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