オルソケラトロジー(OrthoKeratology)とは
ギリシャ語で「ortho」とは「矯正」、「kerato」は「角膜」、「logy」は「学問」を
意味し、「orthokeratology」で、角膜矯正学という意味になります。
オルソケラトロジーの起源は約300年前に中国で寝ている間に砂袋を目の上に
置いたのが始まりと言われています。
そして1960年代に入り、円錐角膜用にデザインされたコンタクトレンズが視力を回復させる効果があることを見出し、フラットに設計したハードコンタクトを近視の人に装用した場合には、一時的にであるが視力を回復させる効果があることを利用してオルソケラトロジーの研究が始まったのです。
オルソケラトロジーの原理は、近視状態に陥った眼球の角膜に特別な設計を施した高酸素透過性ハードコンタクトレンズを装用したまま就寝し、睡眠時間中に物理的な力により角膜の形状を平坦化して屈折力を正視状態に矯正します。

この方法を用いることにより、一時的ですが角膜の形状が正視状態に矯正されます。
そして、翌日の朝に特殊ハードコンタクトレンズを外して日中の間に正常化された正視状態で裸眼生活を過ごすという画期的な近視の視力回復方法なのです。
本来、角膜はやわらかく形状も変化しやすく、長時間に渡って物理的に形状に変化を与えると一時的ですが元に戻りづらくなります。
この操作を毎日繰り返すことにより変化を与えた角膜の形状はさらに元に戻りづらくなります。
このようにして裸眼で過ごせる時間を長くして行きます。
【オルソケラトロジーの適応者】
・軽度から中程度の近視の人
・若い年齢(7歳)から年配者(65歳)までの人
・年齢制限でレーシックを受けられない人。
【オルソケラトロジーの不適応者】
・強度近視の人(可能な場合もあります)
・強い乱視の人
・ドライアイやアレルギーなど眼科的疾患のある人
【オルソケラトロジーの利点】
・夜に特殊ハードコンタクトレンズを装用し、日中は外すだけで良い
・メガネやコンタクトレンズの煩わしさから開放される
・40年前からアメリカで行われており100万人以上の実績がある
・手術ではないので角膜に損傷を与えることなく視力矯正が行える
・幅広い年齢を対象としているので未成年でも治療を受けられる。
・レーシックと異なり外科的手術ではないので安心です。
・コンタクトと同じように扱えます。
【オルソケラトロジーの欠点】
・オルソケラトロジーレンズの装用を中止すれば元に戻ってしまう。
・夜間に特殊ハードコンタクトレンズを装用しなくてはならない
・保険が利かず費用が高額である
・ハードコンタクトレンズで角膜に傷を付ける事がある
・慣れるまで時間がかかる
・特殊ハードコンタクトレンズのケアを適切に行う必要がある
・定期的な検診を受け、医師の指示に従う必要がある
・視力回復の程度には個人差が有る。
・コンタクトレンズの装用が出来ないと治療を行なうことができない。
<オルソケラトロジーの特徴>
オルソケラトロジーで用いるレンズは、従来のコンタクトレンズとは異なり日中には使
用せず夜間装用専用です。使用方法は、寝る前に装用して朝起きたら外すだけです。
オルソケラトロジーはレーシックのようなに外科的手術ではないので安心です。
オルソケラトロジーレンズの素材の安全性についてはFDA(米国連邦食品医薬
品局)でも承認済みです。
適応年齢制限が無いのでレーシックでは適応外である未成年の人でも安心して使用できます。
また、未成年の角膜は柔軟性があるためオルソケラトロジーは極めて有効な手段といえます。
視力回復には個人差がありますが、数時間の装用で裸眼視力をすぐに実感できます。
<オルソケラトロジーの注意点>
・オルソケラトロジーレンズはハードコンタクトレンズと同様のケアが必要です。
・定期検診は必ず受け、医師の指示を守って装用することが大切です。
・オルソケラトロジーレンズ装用による視力矯正の効果は、装用される人の角膜の
形状や体質により異なります。
・治療には適・不適があります必ず医師の診察を受けるようにしましょう。

| Last UpDate 2009年1月01日 |
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